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できない自分を知ることから。

[ 機関経営候補生 ] Ⅰ期

業務人財開発部 第六オフィス
2023年入社 教育学部卒

堤 凌 RYO TSUTSUMI

私のこだわり

たくさん会う。たくさん失敗する。

お手上げだ、と思った。個人のお客さまに保険商品の提案を行う、機関経営職候補生Ⅰ期。いくら商品知識を付けても、大学を卒業したばかりの薄っぺらい自分の言葉では、人生経験豊富なお客さまへ全く響かないのだ。私は早くも限界を感じていた。そこで、頭を切り換えた。今あれこれ悩んでも、きっと何も変わらない。お客さまが何を求めているのか、実際にお会いしてお話させていただく経験を重ねるしかない、と。同期の多くが電話でアポイントメントを取っている中、私はその時間も惜しんで直接お客さまへ会いに行った。門前払いも少なくなかったが、それ以上に学ぶことは多かった。
例えば、一般的に保険は80歳までのプランを想定するが、「私は70歳くらいまでにやりたいことができれば良い。だからそれまでのプランを出してほしい」と、頼まれたことも。年齢、性別、職種が同じでも、必要な保険は人によって全く違うということも、多くの人に会ったから学べたこと。また同時に手続きのミスなど、失敗もたくさん重ねた。お客さまにご迷惑をおかけしたこともあったが、1度失敗したことはもう繰り返さないし、他の人にも伝えられる。今の経験は、将来オフィス長になった時、大きな財産になると信じている。

私を変えた仕事

「一生涯」の、本当の重み。

「死亡保険金のお手続きに伺ってもらえるかな」。入社して数ヶ月たった夏のある日、前任者の引継ぎ業務として任されたのが、死亡保険金のお支払い。これはつまり、ご契約者さまがお亡くなりになったことを意味していた。ご自宅を尋ねると、配偶者の方から何度も感謝の言葉をいただいた。これまで保険商品の提案はしてきたが、死亡保険金のお支払いは初めてだった。そしてハッとする。これまで自分は、商品のことを本当の意味で理解していたのか、と。人が亡くなるということは、この家でついこの間まで暮らしていた方がいなくなるということ。そして保険とは、これから先のご家族の日々の生活を支えていくことなのだ。オフィスに戻る道中、ジリジリと照り付ける日差しが痛かった。
その日から今まで以上に、私は“ゴール”を見据えた提案をより意識するようになったように思う。後日、大きなご契約をいただくことになったお客さまから、こんな言葉をかけられた。「一生涯のお付き合いをよろしくお願いします」。これまで自分の口で何度も発してきた言葉だったが、お客さまからそう言われ、改めて背筋が伸びた。「一生涯」という言葉が持つ重みを、本当の意味で受け止められていたから。

そして、この先に

父は目標、そしてライバル。

大切なご契約の日、身に着けるネクタイがある。就職が決まった時、父から譲り受けたものだ。これを締めると不思議と緊張がほぐれ、一人じゃないと感じることができるのだ。父は金融関連の仕事を定年まで勤めあげた、根っからの金融マン。仕事に一切妥協しない厳しさがありながら、あたたかく家族を支えてくれる、頼れる父親だ。私が大学で教育学部に進んだものの、就職活動で金融業界を目指したのは、父の影響が大きい。
機関経営職の1つのゴールは、自分のオフィスを構えること。その時、目指すオフィス長像は、父のような人だ。たくさんのスタッフから「この人についていきたい」と思ってもらうこと。そこには、広い意味で“人へのやさしさ”が必要なのだと思う。そのためにも今自分は、たくさんの人にお会いしながら、どれだけ一人ひとりに本気で向き合えるかが試されているのだと感じる。実家に顔を出すたび、父は「いつでも相談しなさい」と、今の仕事を応援してくれている。悩んだ時にはぜひ相談させてくださいと伝えているが、心のなかでは絶対に相談するもんかと決めている。父は目標であり、同時にいつか超えたいライバルでもあるから。

ONE DAY SCHEDULE

9:00 朝礼

前日の成果の報告や、これから目指すべき目標についての共有を行う。お客さまに提供するための最新情報のインプットとアウトプットを行う。

10:00 営業準備

当日の活動内容を確認。お客さまへの訪問準備を進める。

11:00 営業活動

自分の担当エリアで営業活動を始める。お客さまからご家族やご友人を紹介していただき、新たな契約につながることも。

17:00 帰社

本日の活動を上司に報告。その日のフィードバックをいただく。

18:00 翌日の準備

翌日の提案に向けて準備。また、同期や先輩からアドバイスをもらい、改善点を見つける。