厚木支社 本厚木営業オフィス オフィス長代理
2020年入社 経済学部卒
座右の銘は、「塵も積もれば山となる」。学生時代、スピードスケートを12年間続ける中で、大切にしてきた言葉だ。同世代のなかでは遅いスタートだったからこそ、早く周りに追いつこうと細かく目標を立て、必要なトレーニングを逆算して日々の練習に落とし込み、努力し続けた。結果、オリンピック選考会で13位、大学最後の大会で優勝を叶える。以来、積み重ねは大きな力になると確信し、その効率性を追求することが習慣になっている。
機関経営職候補生Ⅳ期の今、3年間学んだ経験を生かしてオフィス長代理として生涯設計デザイナーの新人育成を担当している。そこで生きているのが、やはり効率的に努力を積み重ねる考え方だ。業務に不慣れな新人ほど、漠然と営業を行うことが多いが、それではなかなか前に進めない。そこで私は、できるだけ具体的な目標を立てることを提案している。そうすることで今月何件のご契約が必要で、1日何人のお客さまと会う必要があるかが見えてくるからだ。実際、「前に進んでいる実感が持てるようになりました」という声や、成果に結びついた声を聞くとうれしい。これからも生涯設計デザイナーたちにたくさんのおめでとうを言う機会をつくることが、今の自分のやりがいだ。
「以上で研修を終わります」。ホワイトボードの前で、私は生涯設計デザイナーたちの顔を見渡した。表情は、微妙だった。その不安は的中する。その後、疑問の声が数多くあがったのだ。難しい話題は嚙み砕いて説明するようにした。資料も見やすいように工夫した。これだけ準備したのになぜ伝わっていないんだ、と愕然とした。しかし、生涯設計デザイナーたちの話を聞き、すぐに何が問題だったのかを気づく。それは、「自分はこれだけやったから、大丈夫だろう」と思い込んでいたことだった。ひとくちに生涯設計デザイナーといっても、経験年数や向き合うお客さまによって、知りたい情報は全く違う。新人なら基礎的な理解のフォローが必要かもしれないし、先輩なら実際の提案での活かし方まで突っ込んだアドバイスが必要かもしれないからだ。
指導・育成における「研修」とは、資料を用意して説明する時間だけのことを指すのではない。一人ひとりが学んだことを行動に移すまで、しっかりと追っていくことなのだ。そう気づいてからは、研修終了後、一人ひとりに自分からフォローをするようにしている。自己満足になっていないか。そんな、もう一人の自分の声に耳をすませて。
人が集まるほど、物事は効率的には動かない。学生時代、部活のキャプテンの経験を通じて実感してきたことだ。そしてオフィス長代理を務める今、それをひしひしと感じている。一人ひとり価値観は違うし、抱えている事情も違うからこそ、何もしなければバラバラになってしまうのが当然。だから大切なのは、組織を率いる人が進むべき道をはっきり示すことだと思っている。
将来、私がオフィス長になったら、自分のカラーをはっきりと示せる存在になりたい。そのために大切だと思うのは、スローガン、つまり言葉だ。「自分が目指すのは、こういった組織。そのためにどうか力を貸してください」。それが独りよがりではなく、明確な根拠があれば、人はきっとついてきてくれると思うのだ。言葉がシャープで、誰にでもわかりやすいものであるほど、全員でビジョンが共有できる。その結果、一人ひとりの日々の行動が変わり、組織運営の効率化にもつながってくると思うからだ。では、具体的にどんなオフィスをつくりたいのか?それは、今まさに模索している最中だ。このⅣ期を通じて、現場でたくさんの生涯設計デザイナーと関わり、気づきを得ていくこと。そのなかで、自分なりの答えを見つけていきたい。
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朝礼では生涯設計デザイナーへ研修を行う。その日のお客さまとの会話ですぐに使える、厳選した時事ニュースやトレンド情報を伝える。
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夕方まで、担当する生涯設計デザイナーに同行。同行する生涯設計デザイナーのスキルに応じて指導を行う。
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営業オフィスに戻ってきた生涯設計デザイナーと会話。その日の動きや、今後の課題を確認するとともに、お客さまへの提案に向けての準備を行う。
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翌日の準備を整え、終業。